膝痛をマッサージガンでなんとかしたい!という方は多いと思います。
でも、初めて使う方は
”本当にマッサージガンは膝の痛みに効くの?”
と疑問に思うでしょう。
私も実際にマッサージガンを使うまで、そう思っていました。
私は整骨院の先生として、膝の痛みを訴える患者さんにマッサージガンを使って施術をすることがあるのですが、ほとんどの方は改善されています。
しかし、すでにマッサージガンをお持ちの方が、
“家で使ってもなかなか治らない!”
と思っている方もいるかもしれません。
実は、マッサージガンを使って膝の痛みを解消するためには、
- マッサージガンをあてる部位
- マッサージガンの性能
この2点をしっかりと抑えておく必要があります。
膝の悩みに対してマッサージガンをあてる部位としては、
臀部や鼠径部(股関節周辺)、太もも、下腿、膝裏にあてることがおすすめです。
またマッサージガン選びがとても重要で、どれでもいいわけではありません。
マッサージガンの性能によって体への刺激が大きく変わるため、注意して選びたいところです。
特に格安の模倣品は全くおすすめできません!
私が10台以上のマッサージガンを使用して、ようやくたどり着いたおすすめのメーカーはBODYPIXELです。
マッサージガン選びに迷った方は、BODYPIXELを使ってみてください!
BODYPIXELは3種類あるのですが、できればBODYPIXEL PROを持っておくことがおすすめです。
ただし、女性の方や子供さんが使う場合はBODYPIXEL MiniZでも十分かと思います。
(私はどちらも持っていますが、BODYPIXEL PROをメインで使っています)
今回は膝痛におすすめのマッサージガンや使い方やタイミング、注意点について解説していきます。
膝痛の原因のよって使い方が変わる
膝が痛い!と一言で言っても、いろんな原因があります。
膝の痛みによってはマッサージガンを使っても改善しにくい場合もあります。
そのため膝の痛みが強い方は、まずは専門家に診てもらうことが一番です!
しかし、それでも自宅でセルフケアをしたいという方は、ご自身の痛みがなぜ痛くなったのかを考えてみましょう。
思い当たる原因がある場合とない場合で解説していきます。
思い当たる原因がある場合
膝が痛くなった原因がある(打撲や捻挫をした)場合、膝の中での炎症が考えられます。
そのため、膝に直接マッサージガンを当てることは禁忌となります。
『コケたときに膝を地面に打ちつけた』
『歩いていて膝を捻った』
『スポーツなどで切り替えしたときに膝を捻った』
など打撲や捻挫の場合、大きな外力が膝にかかることで、損傷をしてしまいます。
損傷をした痛みは、まずは傷を治すことが一番なので安静が第一となります。
たとえば、コケるなどで擦り傷ができた場合は、
まずは絆創膏などで出血を抑えると思います。
その後かさぶたができて治っていくと思いますが、
まだ治りきっていないかさぶたを剥がすと、再度出血することもあり、
治りが遅くなることがイメージできると思います。
そのため “まだ怪我をして日もたっていない、膝に炎症がある状態” で膝にマッサージガンをあてると炎症が悪化し、痛みが増すこともあります。
膝に痛みがある状態では、膝に直接マッサージガンを当てることはやめましょう。
ただし、怪我をした直後でも膝以外の部分にマッサージガンを当てることは、ケアとして有効なので、
臀部や太もも、ふくらはぎなどをマッサージガンであてましょう。
思い当たる原因がない場合
膝は思い当たる原因がない場合でも、痛みが出ることがあります。
というのも日々の動作で小さなストレスが膝にかかることや膝が疲労し動きがなくなることで、膝が耐えきれなくなることがあります。
この場合、マッサージガンをあてる場所としては、膝うらや膝のまわりをマッサージガンで少しずつあてていくことがおすすめです。
ただし痛みが強い場合は、膝に近い部分は避けましょう。
『雨の前の日は膝がうずく』
『深くしゃがんだときに違和感がある』
『歩き始めだけ少し痛む』
『スポーツで全力で走ると少し痛い』
などは、膝が正常な動きができなくなることで、急な動作や気圧の変化で違和感や痛みがでることがあります。
そのため、膝の動きをよくすることが大切です。
また、股関節や足関節の動きが硬いと、膝の動きが悪くなるため、股関節まわり、足関節まわりを一緒に緩めることがポイントです。
マッサージガンを使ったケアとしては、臀部や太もも、膝裏、ふくらはぎを全体的にあてることを心がけましょう。
膝の痛みのタイプを知ることで、対処法がわかると思います。
これらをマッサージガンでセルフケアをしたいわけなのですが、膝の詳しい当てる部位を見る前に、マッサージガンを準備する必要があります。
このマッサージガンはどれでもいいわけではないんですよね。
そのため、準備しておきたいマッサージガンをみていきましょう。
準備するものは使えるマッサージガン
自宅で膝の痛みをセルフケアをしたい方は、まずは使えるマッサージガンを選びたいところです。
そのため、強い振動で暴れるような格安の模倣品は論外です!
マッサージガンを選ぶ際は、振動幅、振動数、耐圧力がポイントとなります。
おすすめのマッサージガンの特徴は、振動幅が10mm以上、振動数が最大3000回転程度、耐圧力が強いマッサージガンがおすすめです。
それぞれ細かくみていきましょう。
振動幅
振動幅は、マッサージガンの先端に取り付けられたアタッチメントの動く幅のことで、振動幅が大きいほど振動が強くなります。
一般に振幅が5mm以下ならば表面のみで筋肉深部には届かないとされています。
7mmで一般の方の筋肉まで届き、10mmで初めて筋肉深部にバイブレーションが届くとされています。
そのため、筋肉深部まで届けるためには10mm以上の振動幅があるマッサージガンを選ぶことがおすすめです。
ただし10mm以上の振動幅では刺激が強くなるため、刺激に弱い方は振動幅を5mm以上で選ぶといいでしょう。
また、刺激の強さは振動回数で調整することもできます。
振動回数
振動回数は振動するスピードで、振動回数が多いほど刺激が強くなります。
振動回数が多い(スピードが速い)と短時間で筋肉を緩めることができるというメリットがあります。
しかし刺激が強すぎると痛みに繋がる場合があるため、振動回数を少なめ(スピードが遅い)で使うことがいい場合があります。
たとえば、痛みが強い場合やカラダが疲れている時は神経が敏感になり、刺激を強く感じてしまうため、スピードを緩めて使うことがおすすめです。
しかし、ただ筋肉が固く感じる時などは、スピードが遅いと筋肉が緩むまで時間がかかります。
そのため、痛くない方は徐々にスピードを上げて使うこともおすすめです。
このようにカラダの状態によって、振動数を使い分けることで適切に緩めることができます。
そこで、最大の振動回数が多く、最小の振動回数が少なく、細かく回転数を調節できるマッサージガンを選ぶと間違い無いでしょう。
耐圧力
マッサージガンを選ぶ時に一番気をつけたいところは、耐圧力です。
耐圧力とは、マッサージガンを押し当てたときに止まらない力です。
耐圧力が弱いといくら振動幅や振動数がよくても、マッサージガンが止まってしまい使い物になりません。
マッサージガンの耐圧力が弱い原因として、
マッサージガンに強い圧力がかかると、電圧は一定のためモーターが圧力に負けてしまい回転数が減る、止まってしまうといったことが起こります。
そのため、電圧の低い小型のマッサージガンや模倣品などは、出力が弱いため耐圧力が弱くなります。
見分け方として耐圧力が書かれているといいのですが、ほとんどのマッサージガンには記載がないんですよね。
買ってからわかることがほとんどなので、注意が必要です。
おすすめのBODYPIXEL PROは振動幅12mm、振動数最小1200回転/分〜最大3300回転/分の20段階で調整可能、耐圧力はどれだけ押し込んでも止まることがありません。
またBODYPIXEL MiniZは220gと軽量ながら、小型マッサージガンの中では耐圧力が最強クラスです。(10kg相当)
膝の痛みでのセルフケアでは、痛い場所に直接マッサージガンをあてるのではなく、膝に関係する部位を緩めていきたいので、
BODYPIXEL PROがおすすめではありますが、少し重たく感じる方もいるかもしれません。
そのため、女性の方や子供さんが使う場合はBODYPIXEL MiniZがおすすめです。
公式サイトで購入すると3年保証がついてくるので、購入するなら公式サイトがおすすめです!
では、使えるマッサージガンがわかったところで、詳しい部位をみていきましょう。
膝のために試して欲しい部位
膝の痛みは炎症の他にも膝関節の動きが少なくなることで痛みが出ることがあります。
改善ポイントのひとつとしては、膝関節に関係する部位を動きやすくすることにあります。
そのため、臀部や太もも、ふくらはぎ、膝裏をマッサージガンで当てることがおすすめです。
マッサージガンに付けるヘッドチップは、気持ちいいものを選びましょう。
(個人的にはダブルフォークが使いやすいのでおすすめです。)
臀部
お尻の筋肉は、股関節を伸ばす機能、股関節を外旋・内旋させる機能を持っています。
お尻の筋肉が固まっていると、股関節がうまく回らなくなります。
立ち座りの動作、いい姿勢がとりづらくなるため、動作の中で膝関節に負担が増えます。
そのため、臀部をマッサージガンで緩めておきましょう。
臀部は大きな筋肉なので、とにかく全体にマッサージガンをあてましょう。
上下左右、いろんな角度でマッサージガンをあてると効果的です!
太もも全体
太ももの筋肉は、膝関節を動かすために重要な筋肉です。
上から下まで全体的にマッサージガンで流すようにあてましょう。(アイロンを当てるようにゆっくりと動かすイメージ)
太もも裏、太もも前、太もも外側、太もも内側、頭の中でざっくりと4つのパートに分けてマッサージガンを当てると、スムーズに行えます。
マッサージガンをあてる中で少し固いと感じるところは、5〜10秒当て続けてみましょう。
ふくらはぎ
ふくらはぎの筋肉は、膝関節を支える重要な筋肉です。
ふくらはぎやすねの外側の筋肉を全体的にマッサージガンをあてましょう。
注意点として、すねの固い骨の部分にマッサージガンをあてると、結構痛いので、そこの部分は避けることがおすすめです。
また余裕がある場合は、足裏もマッサージガンをあてるとさらに良いでしょう。
膝裏
膝裏は膝の動きを助ける膝窩筋(しっかきん)などもあり、マッサージガンではじめは軽めにあてることがおすすめです。
ただし、膝を怪我した直後や痛みが強い場合は、あてることを避けましょう。
マッサージガンを使いこなせる強者は、膝裏だけでなく膝蓋骨(お皿)まわりも軽くマッサージガンで擦るようにあててみましょう。
でも、いつケアをしたらいいの?1回やっとけばいい?と疑問になると思います。
そこで、マッサージガンを使うタイミングについてみていきましょう。
マッサージガンを使うおすすめのタイミング
マッサージガンを使うタイミングは、目的によって使い分けることができます。
おすすめのタイミングは、
『痛みや膝の曲げにくさ、違和感を感じたとき』『就寝前や起床時』です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
曲がりにくさや痛み感じたとき
曲がりにくさや違和感を感じた時は、膝の動きが正常な動きよりも足りていない状態です。
そのため、マッサージガンを当てることで、少し動きやすくなり、改善しやすくなります。
ただし、一回に当てすぎは揉み返しの原因になるため、同じポイントは5〜10秒ほどにとどめ、全体をゆっくり流すようにあてることがおすすめです。
また痛みを感じた時は、カラダが悲鳴を上げている状態です。
痛みがひどい時は安静が第一ですが、痛む場所は避け、膝関節の周りをマッサージガンで緩めておきましょう。
ただ痛みが強い時、緊張が強い時は少しマッサージガンをあてるだけでは、緩みにくいんです。
マッサージガンをあてた直後はすっきりしたとしても、すぐにまた戻ってしまいがちです。
そこで、1日の中でマッサージガンを使う機会を増やすことがおすすめです。
就寝前や起床時にもマッサージガン
筋肉の緊張が強い時は、1日に1度のケアだけでは足りません。
というのも、疲労と回復のバランスによってカラダのコンディションが決まります。
たとえば、数字で『10』がよく動く状態、『0』が動かない状態とします。
膝の動きの状態が悪く『0』とした場合、
1度マッサージガンをすることでカラダが『8』回復すると、動きは『8』になります。
しかし、筋肉の緊張が強い時は『2』ぐらいに戻ってしまうんですよね。
さらに、仕事の疲れや普段の生活の疲れもでてくるため、なかなか回復しにくいんです。
そのため、就寝前や起床時などマッサージガンでケアをする時間を増やすことで回復力を高めることができます。
常にマッサージガンを使って状態を『8』にキープすると、徐々に『10』に近づくことができます。
カラダが疲れてるときやこりを感じた時には何度もマッサージガンを使ってケアをしましょう!(目安としては十分にやったと思う3倍ぐらい)
では、使う時の注意点をみていきましょう。
使う際に注意したいこと
マッサージガンを使う上での注意点をみていきましょう。
振動回転数を弱めに設定する
初めてマッサージガンを使用する時は、振動が一番弱いもので使用しましょう。
というのも、マッサージガンは刺激が強いため、揉み返しが起こることがあります。
とくに痛みがあるときは、痛みが悪化することもあるため、
初日はカラダの反応を確認をするためにも弱(一番弱い設定)で行いましょう。
1日目に振動を弱で試してみて、次の日に違和感がなければ、徐々に振動を強くしていきましょう。
また、痛みの中にもその日の調子があると思います。
そのため、カラダが疲れた日や調子が悪いときには注意が必要です。
振動に慣れてくると、マッサージガンの振動を強くしがちになるのですが、
カラダが疲れているときなどは筋肉の緊張も強くなり、振動が強いと筋肉を痛めることがあります。
そのため、調子がよく振動を強くしていったとしても、『今日は疲れた!』『今日は肩の調子がよくない』と言う日は振動を弱でリラックスできる強さで使用しましょう。
決して無理をしないことを心がけておきましょう!
同じ凝りやポイントに長時間使用しない
マッサージガンを使っていると、凝っているところ、気持ちいいポイントに長時間当ててしまいがちになるのですが、
同じ場所への長時間の刺激は揉み返しの原因となります。
とくに筋肉が強く緊張しているところへの強い刺激は、筋肉が緩むどころか怪我をしてしまうことにも繋がります。
おすすめの方法としては、筋肉が強く緊張しているポイント、気持ちいいポイントの周りを刺激した上で、
5〜10秒ほど一番気持ちいいポイントにあて、また周りを刺激すると緩みやすくなります。
短時間で1日の頻度は多めに!
痛みが少なくなってきて肩の動きが気になる場合は、頻度を多めにケアを行いましょう。
マッサージガンをあてることで、肩の動きがよくなったとしても、またすぐに動きにくくなってしまうんですよね。
一度に長時間の刺激は、カラダに負荷がかかるため痛むことがあるのですが、頻度を増やすことでずっと動きやすい状態を維持することができます。
また、頻度を増やすことで、回復もしやすくなってきます。
ただし、人によっては頻度を増やすことで刺激が強くなることもあるため、様子をみながら行ってみましょう。
カラダに気になるところがある方は、毎日何度もマッサージガンでケアをすることで回復しやすくなるので、注意点を守りながら何度も挑戦することがおすすめです。
まとめ
今回は膝のケアをするための、マッサージガンの使い方を解説してきました。
膝の痛みの原因は、人によってそれぞれです。
そのため、気になる方はまずは専門家にみてもらいましょう。
その上で、自宅でもセルフケアをしたい方はマッサージガンが有効です。
使い方として膝の痛みが強い場合や腫れている場合は、マッサージガンを膝に直接当てることは避けて、膝まわりに当てるようにしましょう。
当てる場所としては、臀部や太もも、ふくらはぎ、などがおすすめです。
痛みが少なく、もっと動きを出したい場合は膝裏なども刺激を行いましょう。
ただし、強すぎる刺激は逆効果になりかねないので、弱い刺激を丁寧に行いましょう。
重要なのが、マッサージガン選びです。
というのも使うマッサージガンによって、効果がかなり変わるからです。
コスパ重視のマッサージガンよりもしっかりといいものを使っていれば、誰でもいい結果を生むことができます。
迷った方は、BODYPIXELを使ってみてください。
実際に私自身、整体の現場で使っているもので個人的にかなり使いやすくおすすめです。
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